“ジャズの王様”ルイ・アームストロングと“ファースト・レディ”エラ・フィッツジェラルドによるデュエット・アルバム。二人が持ち味を発揮して、楽しさ溢れるパフォーマンスを披露。バックは、オスカー・ピーターソン・トリオにバディ・リッチが加わるという贅沢な布陣。1956年8月16日、ロサンゼルスにて録音。 (C)RS

J.A.T.P.コンサートの主宰で知られるヴァーヴ・レコードのノーマン・グランツは大物同士の共演盤を数多く録音したが、なかでもエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの共演盤は白眉といっていい。なにしろジャズ・ヴォーカルのファースト・レディとジャズ・ヴォーカルの元祖でありキング・オブ・ジャズの顔合わせである。これ以上ぜいたくなデュエットはちょっとほかに思いつかない。
ここでの2人は終始リラックスしたムードで淡々とデュエットを行なっていて、聴く者を心底なごませる。その歌声は素朴で暖かく、なにか歌の原点にふれたような気分になる。曲はすべてスタンダードなので、その点でも親しみやすい。あのエラがルイの前では愛らしい乙女のように映るから不思議だ。ルイの輝かしいトランペットも聴ける。バックはオスカー・ピーターソン・トリオにバディ・リッチを加えたカルテットで、これまた文句のつけようがない布陣。録音は1956年。このアルバムが評判になって、翌57年には続編の『Ella & Louis Again』が録音された。(市川正二)

 ・ amazon : Ella and Louis (1956)

 ・ Spotify : Ella Fitzgerald : Ella & Louis (1956)

ディスク:1
1. チーク・トゥ・チーク (MONO)
2. アラバマに星落ちて (MONO)
3. 霧深き日 (MONO)
4. テンダリー (MONO)
5. 青空の下で (MONO)
6. 誰も奪えぬこの思い (MONO)
7. ヴァーモントの月 (MONO)
8. イズント・ジス・ア・ラヴリー・デイ (MONO)
9. お友達になれない? (MONO)
10. エイプリル・イン・パリ (MONO)
11. あなたのそばに (MONO)